紙の歴史に触れてみる|たとう紙ナビゲーター
たとう紙の南です
【紙】とは?
JIS(日本工業規格)によると
「植物繊維その他の繊維を
こう(膠)着させて製造したもの」
となっています...
つまり、原料となる植物繊維を絡ませて離れないようにするために皆さんが良く知っているあの紙漉きの作業が行われ乾燥させることで繊維同士を膠着させるのです。
これが『紙』ですね。
近年ではこれを機械で作る方法が主流となっています。「手漉き」に対し「機械漉き」と言い、その技術はヨーロッパから伝わったとされています。もう少しれきしを遡ると、紙を作る技術は約2100年前に中国で始まったらしく西洋と東洋に分かれて伝わったのでしょう。
ヨーロッパでは紙漉きの技術と共に印刷の技術も発展し、大量生産が必要とされ機械漉きの技術も進んだのです。日本には明治頃にこの技術が伝わったとされており、生産性の良さから機械漉きの紙が普及していきました。
それでは、紙が誕生するまでは何に絵や文字などを書き写していたのでしょう?
人類が文字を使いだしたのは約5000年前だとされています。紙が誕生するまでの3000年間は土や石、そして動物の骨などに書いていたそうです。書いていたというより、刻み込んでいたと言ったほうがしっくりきますね。その後は木や竹に刻むようになり、ヨーロッパでは羊皮紙と呼ばれる羊の皮を薄く延ばして乾燥させた物を使うようになり、さらには「パピルス」というパピルス草を使った紙の原型のようなものも使われるようになりました。
このパピルスはPAPERの語源と言われており「紙」と言えそうだが定義上、当てはまらないので紙ではないそうです。(何故か、残念に思うのは私だけでしょうか...)
普段何気に使っている「紙」ですが知れば知るほど奥が深いです、今後もっともっと深堀りし紙について学んでいきましょう。